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太宰府天満宮の参拝者は年間約650万人。初詣での時期には受験生も多く、正月3が日だけで約200万人にも上ります。その姿を見続けている味酒さんに現在の教育についてもお聞きしました。
「江戸時代、知育・徳育・体育・美育の四育のバランスが大切だと言った寺子屋がありました。これは現在にも言えることだと思います。知育や徳育ももちろん大切だけど、現代の子どもたちには特に美育が足りないんじゃないかな。美しいものを見て美しいと感じる、口に出すというのは大切なこと。美術館や博物館にどんどん足を運んでほしいですね」。
昨年10月、太宰府天満宮の近接地に九州国立博物館が開館しました。道真から数えて39代目の子孫である現在の宮司・西高辻信良さんと味酒さんとが「文明のクロスロードである太宰府になんとしても国立博物館を誘致する」という先代宮司・西高辻信貞氏の想いを受け継いで誘致活動を行った結果です。お二人は同い年。東京の大学に通っていた頃は、共同生活で苦労を分かち合ったというその関係は、道真と味酒安行の関係に重なります。
「我々は、リレーのランナーのようなものだと思っています。受け継いだものを良い状態で次世代につないでいく」。「便利・快適を求めたのが20世紀なら、21世紀は自然と共生し、自然に感動する時代じゃないかな。私たちは、このような白衣、袴姿で神社を守ることで、自然や日本人の心を守り続けているのだと思います」。
社会の状況に合わせて、変えるべきもの、残すべきものを見極め、より良い形でバトンタッチする。その姿勢は、私たち子を持つ親や、教育のあり方にも共通するのかもしれません。
寒さがだんだんと緩んでくる頃から、太宰府天満宮は色鮮やかな梅の花とその芳香に包まれます。本殿の前の「飛梅」は、京から道真を慕って飛んできたと言われており、境内の約6000本の梅の中で、最も早く花を咲かせます。これも、1100年の歴史の中で変わらないものの一つ。ぜひ、太宰府天満宮に足を運んで、歴史の息吹を感じてください。
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