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2020.12.30

Vnet編集部

【熊本県/理科】公立高校入試傾向解説(2021年度入試用)

このページでは、2021年度の熊本県公立高校入試に向け、理科の傾向と対策についてまとめています。学習塾の監修による確かなデータと分析をもとにまとめられているので、2021年度入試を受験する生徒は要チェックです。

 

※この記事は「個別指導の明光義塾」九州本部および福岡の学習塾「エディナ」の監修のもと作成しています。

2021年度入試の出題範囲について

まず2021年入試の理科の出題範囲については「科学技術と人間 ※エネルギー資源・発電・新素材など」「地球と宇宙」「自然と人間 ※食物連鎖・炭素の循環など」が除外されています。
「科学技術と人間」は例えばエネルギー資源や火力発電、原子力発電といった発電、新素材などについても含まれます。「地球と宇宙」はいわゆる「天体」のことです。「自然と人間」は食物連鎖や物質の循環を含みます。
他県では出題範囲に変更がないところも多いので、私立高校の入試の出題範囲を確認して、効率よく勉強するようにしましょう。

平均点の推移について

次に平均点の推移について説明します。
過去6年間で、50点満点中、平均点は20点台前半と半分に届かない難しい問題が出題されています。ここ数年はさらに難しくなる傾向が続きそうなので注意が必要です。

問題構成と配点について

続いて、問題構成と配点です。
理科の4つの分野、生物、地学、化学、物理からそれぞれ大問が1つ作られていて、それぞれが2つの単元からの出題に分かれています。配点は大問それぞれ12点または13点になっていて、バランスのとれた内容となっています。全体の得点率が50%に届かないことからわかる通り、単元別にみても得点率は50%に届きません。物理分野については得点率45.1%、32.0%ととても低くなっています。2020年度は前年得点源となっていた生物分野が他の分野同様に難しくなりました。

次に出題形式から見た構成と配点です。
全国的な傾向として、思考力・応用力を確認するために文章記述の問題が増えていますが、熊本ではだいたい25%程度で安定しています。他県に比べて選択問題の割合が多いことが特徴ですが、内容の難しさや複数選択の完全解答の多さのため、選択問題が多いわりに平均点は低くなっています。

ここまでの内容をまとめてみましょう。

【1】理科の4分野、生物、地学、化学、物理から均等に出題されます。そのため広い範囲をまんべんなく勉強する必要があります。

【2】文で答える問題が全体の約4分の1となる12点分あります。文章記述の練習が必要です。

【3】両解・全解が27点分と半分近くあります。両解・全解というのは複数の答えを正解してはじめて得点になる採点の仕方のことです。記号1つだとまぐれで正解になることもありますが、この採点の仕方だときちんと理解しておかないと正解しにくくなります。

【4】各分野に正答率が1割程度の問題が含まれます。つまり難しい問題が各分野に必ず入っているということです。そのような問題に引っかかって時間を無駄にするようなことが無いようにしなければなりません。2020年度は化学の記述問題で極端に正答率の低い問題がありました。両解・全解が多い上に難しいので、得点しにくいのが特徴です。

今後の勉強法について

それではこれからの勉強法についてです。

用語の意味を書いて覚えましょう

書けない知識は使えないものと思いましょう。

文章記述の練習をしましょう

全国的な傾向もあり、どの分野でも必ず出ます。過去問演習などでよくあるものについては覚えてしまうのが効率的です。自分の書いた答えが正しいか不安なときは、どんどん学校や塾の先生に質問をしましょう。

計算問題は公式を使う基本的な問題の練習をしましょう

複雑な計算問題はあまり出ません。もし出たとしても得点率がとても低くなりがちなので、合否への影響はあまりないと考えられるため、後回しにしても大丈夫です。

出題パターン別の練習をしましょう

理科の問題には決まったパターンがあります。範囲は広いので漏れが無いように取り組みましょう。理科のパターンはおよそ90パターン。1日1パターンを完成させたとしても3カ月ですべてを完了することが可能です。

テストでの実践項目について

最後にテストでの実践項目です。

まずはとにかく空欄を作らないこと。勘が当たったり、部分点をもらえたりと得点に結びつくこともあります。空欄だと0点になってしまうので必ず何かを書きましょう。

次に記述問題では文章を書いたら読み返しましょう。主語が入っているか、「~だから」などの文末表現を特に確認しましょう。また、問われていることに正確に答えるように意識しましょう。名称で答えるのか、化学式で答えるのかなど、もったいない間違いをしないことも大切です。

集中力を切らさずミスに注意して全力を尽くしましょう。

※この記事は「個別指導の明光義塾」および福岡の学習塾「エディナ」の調査・分析と監修のもとで書かれています。

 

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