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2021.6.22

Vnet編集部

【英語4技能とは?】受験対策は早めがカギ!入試で問われる英語力について解説!

最近、よく聞いたり目にしたりする「英語4技能」。「聞く」「話す」「読む」「書く」ということは分かると思いますが、具体的にどういうものか、入試で求められる力がどういうものか、ご存知でしょうか?ご自分の世代と学ぶ内容が異なり、子どもたちにどういった対策をさせればいいか悩んでいる保護者の方も多いと思います。そこで、この記事では「英語4技能」についてはもちろん、英語4技能導入の背景や入試で必要とされる力、学習のコツなどを分かりやすく説明していきたいと思います。
勉強すべき内容が増える分、子どもたちの負担も増えていきます。早めに、しっかりと対策をして、効果的に学んでいきましょう!

 

英語4技能が求められる理由とその背景

2020年より順次変更されている、学校での新しい英語教育では、英語の学習領域を「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つにわけ、これらをバランス良く育むことで、実用性の高い英語力を身につけることを目標にしています。
これまでは「読む」「書く」が中心で、少しだけ「聞く」が入る3技能がメインでした。読み書きはできるけど、話すのは苦手という方も多いと思います。しかし、この国際社会において、英語でのコミュニケーション力はより一層重要となり、子どもたちの時代には必須スキルの一つとなると考えられます。こういった変化に対応するため、学校教育も大きく変化。教育改革を機に、これまでの暗記詰め込みのインプット重点方式をやめ、英語でコミュニケーションをとることに重点を置くようになりました。当然、入試の形も大きく変化。高校入試、大学入試ともに、問題形式や配点が変わり、自分の意見を記述する問題やリスニングに比重が置かれています。また、英語4技能をはかるために外部の民間試験を導入している高校や大学が増えてきているなど、以前に比べて求められる英語力のレベルが上がってきています。

英語4技能が身についている状態とは?

では、「聞く」「話す」「読む」「書く」をバランス良く身につけるとはどういうことか、簡単に説明していきます。それぞれの領域は決して独立しているわけではなく、それぞれを効果的に関連付けながらバランスよく統合的に学習を進める必要があります。

英語で聞く力(リスニング)

ただ英語を正確に聞き取れればいいというわけではなく、話の内容から背景やそのシーンを想像したり、予想したりする力も求められます。日本人同士でも「ちゃんと話を聞いていたのかな・・・」と思うことありますよね(笑)。それと同じように、英語をただ聞き取るだけでなく、相手を理解しようとする姿勢やそのための知識もリスニング力に含まれます。
<英語でのコミュニケーションが上達する聞く力>
・英語を聞き取るだけでなく、聞いた内容から相手の意図や心情、どういった場面なのか想像できる
・またそのために必要な、幅広い知識を得る
・英語を英語で理解し、質問に対しすぐに英語で反応することができる

英語で話す力(スピーキング)

機械的に先生が言ったことやテキストに書いてある表現を繰り返し口にするのではなく、自分の考えをまとめて伝える力が必要になります。英検などの資格試験でも、スピーキングのテストは自分の考えを述べる内容に変わってきています。自分の意見を伝えるのは、日本語でも難しいものです。普段からニュースを見たり、本を読んだりして、様々な情報を自分に蓄えておくことが重要です。
発音については、ネイティブ並みに話せるのが理想ではありますが、そこをネックに感じて発言しないようでは、意味がありません。あまり気負いせずに、外国人に通じればOK!といった気持ちで、正しい発音を身につける努力をしていきましょう!
<英語でのコミュニケーションが上達する話す力>
・状況に応じて質問に答えたり、英語で言い換えたりができる
・先生やテキストに書いている表現を繰り返すのではなく、自分の意見を伝えられ、会話として成立している
・外国人に通じる発音が身についている(ネイティブ級にきれいな発音を求めるという意味ではありません)

英語で書く力(ライティング)

これまでは、和文英訳がメインでしたが、スピーキング同様、自分の意見を表現することが重要視されてきます。ここでもやはり大事なのは、情報と知識の量。英語で書かれた文章をたくさん読むようにすると、リーディングだけでなく、ライティング力の養成にも役立ちます。英語で日記をつけるなど、毎日少しずつアウトプットを続けると、ライティング力だけでなくスピーキング力も大きく伸ばすことができます。
<英語でのコミュニケーションが上達する書く力>
・知らない単語でも、発音した音を聞いてなんとなくスペルを予想できる
・時制に合わせて、文章を使い分けることができる。
・機械的な並び替えや穴埋めだけでなく、自分の考えを自分の言葉で英文にできる

英語を読む力(リーディング)

従来の大学入試や高校入試、定期試験では、穴埋め問題や並び替え問題が主流で、そこまで多くの語数は必要はありませんでした。しかし、新しい入試では、出題自体が英語で書かれていたり、使用される語数が従来よりた増えたりと、短い時間で多くの文章を読むことを求められています。時間内に問題を解き終わるためには、日本語を読むスピードで、英文を読む必要があるのです。そのためには、英文を頭の中で和訳をしていては到底間に合いません。英英辞典を活用した勉強法で、英語を英語のままで理解する力を身につけていきましょう。英語の問題で出されるような一般的な文章だけでなく、メールの文面や広告、ネットの記事など、多様な英語の文章に触れておくことが大切です。
<英語でのコミュニケーションが上達する読む力>
・フォニックスを理解し、単語を読むことができる
・文章の構造を正しく理解できる
・書き手の意図や心情、状況を読み解くことができる

入試は難化傾向、民間試験導入と学生が取り組むべきことがたくさん!受験対策は早めがカギ。

大学入試は難化傾向に

これまで主にリーディングとライティングに力を入れておけばよかった受験英語ですが、これからは英語4技能をバランス良く身につけていく必要があります。
今年実施された共通テストのリーディング問題では、前年のセンター試験に比べ単語数が1,000語以上も増えたり、問題文が英語で書かれていたりと、語彙力と文法知識に加え、読解スピードも求められています。
さらに、リスニング問題では、センター試験時の50点から100点へと変更。つまり、リーディング同様にとリスニングの対策をしておかないと、共通テストで高得点を狙うのは難しいということです。しかも、単純に英語を聞きとることができれば正解にたどり着けるものではなく、思考力や判断力をフル稼働させる必要があり、従来のリスニングよりも難化しています。
また、私立大学や国立大学の二次試験では、和訳英訳という問題形式は同じですが、自分の意見や様々な分野に関する知識が必要になっています。

このように、従来の勉強方法では歯が立たないことがご理解いただけたかと思います。
これまでであれば、受験生になってからでも頑張れば追い付けていたかもしれません。しかし、学ばなければならない量が増えた今、どれだけ早く対策をスタートできるかが重要なカギとなります。

英検をはじめとする民間試験の活用を

一番苦手な学生が多いスピーキングは、各大学で対応が異なります。本来は、共通テストに民間試験を導入することで、スピーキング力を判定する予定でした。2021年6月時点ではまだ導入は決まっていませんが、入試で民間試験を活用する学校は増加傾向です。本番1回で成果を残さないといけない入試とは異なり、数回受験してよりよい取得級やスコアを採用できるといったメリットもあります。また、ある程度は出題傾向を把握できるため、対策もしやすいかと思います。しかしその分、求められる英語力は高くなっているため、小手先の勉強では歯が立ちません。私たち保護者世代にとって一番なじみのある英検を例に、説明していきます。
これまでは、英検の取得めやすとして
中学卒業時:英検3級、高校卒業時:英検2級とされてきました。しかし現在では、大学受験時に英検準1級レベルを求める学校が増えてきています。なかには、準1級を取得していないと、出願資格すら得られない大学もあります。
2級取得から準1級取得まで、およそ1年半かかるとされています。そのため、遅くても高校1年生になる時には、英検2級、中3で準2級を取得しておかなければなりません。
お子さまの現在の英語力はいかがでしょうか?もし、今の時点で学習進捗が遅れているようであれば、すぐにでも対策が必要となります。

受験対策は「今から」しよう!

英語の勉強のイメージ

大学入試では、全体を通じ思考力を問う問題が多く、これまでのように文法の知識だけでは対応できません。日頃から世界のニュースを見たり聞いたりして知識を蓄えたり、自分の意見を言語化するトレーニングが必要になってきます。インプットしておく情報や知識が多いほど、どんな問題でも対応できます。受験生になってから始めてもインプット量には限りがあります。受験生になるずっと前の段階から、ニュースを見たり読んだりして、自分なりの意見を英語で考えてみるなど、「今から」できる対策をし、引き出しの数を増やしておきましょう。
また、英検などの民間試験でも目標とする級・スコアを獲得するためには、きちんとした学習計画が大切です。受験生になって慌てて受験しても、なかなか簡単にはうまくいきません。目標を決め、順序立てて、勉強をすすめていきましょう。

以上、英語4技能について紹介してきました。これらの力をバランス良く身につけることで、英語でのコミュニケーション力を身につけることができます。社会で役立つのはもちろん、最初の難関となる入試でも必要な力となります。最初から完璧をめざそうとせずに、まずはたくさん英語を聞いて、たくさん読む。そして間違ってもいいので、とにかく話して、とにかく書いて、を徹底することが大切です。お子さまには英語が嫌いになる前に、英語でコミュニケーションをとる面白さを感じられる学習状況を用意してあげたいですね。

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まとめ

・英語4技能とは「聞く」「話す」「読む」「書く」のこと。教育が変わり、今後は英語の読み書きだけでなく4技能をフル稼働させたコミュニケーション力が必須となる時代に。

・高校入試、大学入試、民間試験なども出題傾向が大きく変化。従来の勉強法ではなく、レベルに応じ各4技能への対策が必要。

・英語4技能をバランス良く身につけるためには、時間がかかるため受験生になって勉強を始めるのでは遅い!この記事を読んだ「今から」対策を始めましょう!

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